金谷幸未作品展「ポリセントリズム」

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†作品紹介

 作品中の植物はすべて自宅やアトリエで育てています。水彩ドローイングでは不要になった花殻など、押し花状に保存したものをスキャンしてトレース(=跡をたどる)します。
個々に存在していた植物は画面上で一度解体され、補足されることでキメラの様に新しい植物へと変容します。水彩絵の具の持つ軽やかさと岩絵の具の物質感が画面をより複雑に、時には混沌とさせ、庭で対峙する植物との関わりを忠実に再現しようと試みます。

 また、実際の花や葉の汁を使っているので、画面に委ねる手法で描かれる作品は物理的にも変化することになります。CYCLE-Violaシリーズは 2003年に育てたビオラを親とし、2009年で7代目となる記録作品です。毎年繰返されるビオラの営みは大きく変更される事はありませんが、「止まらない時間」を目視できます。

 今回展示タイトルの polycentrhythm は「polycentrism:多中心主義」と「rhythm:律動、規則的・周期的に起こる不随意行動のパターン」の造語です。また、rhythm には構成要素の相関的調和が生み出す効果という意味もあります。作品が、見る人とそれらのある空間の中で新たなリズムがたくさん生まれる装置になる事を期待します。

 


 

†Preview on web-site

 ・AMARANTHUS (1337×1427mm)pigment, watercolor, paper 2009

 ・Tuber rots[green/orange] (650×940mm)pigment, watercolor, paper 2008

 ・Molder2 (1350×1570mm)pigment, watercolor, paper 2008

 ・CYCLE-Viola VI (1157×1143mm)digital print 2008

 ・Plant Plan(園芸日誌) A4 note 2004 -

(↑タイトルをクリックすると画像が表示されます) 協力:井手日出志 all photo by 栗原亜也子


 

    6月19日(金)〜7月10日(金)
    13:00〜19:00(金曜日のみ 13:00〜20:00)| 日・月・祝 休廊

    ★ オープニング パーティー 6月19日(金)18:00〜

 


 

†金谷幸未

 1973年 三重県生まれ。1999年に愛知県立芸術大学美術学部(油画専攻)を卒業後、2002年 ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アートアンドデザインでファインアート修士課程終了。イギリスや日本でのグループ展発表を経て、2008年 ギャラリーマキにて初個展。
 植物を押し花状に保存し、イメージを重ね合わせていく水彩ドローイングや、2004年から続く記録作品『CYCLE-Viola』シリーズ、花をまとってのパフォーマンス映像など植物との親密な関係の中で作品が生まれる。本展は、新作の水彩画を中心に構成される。ギャラリーMAKIの空間で金谷幸未のあらたな庭の創造を試みる。

 


 

†リンク

 ○アトリエがけ ホームページ → http://gakekotori.web.fc2.com/atliergake.html
 ○金谷幸未作品展「クローヴン・リップ」(2008年)